股関節の痛みの原因は痛む部位や症状、年齢によって施術の方法が変わります。

股関節の中でも鼡径部(そいぶ:股関節の前の部分)の痛みが多く起こります。

股関節の痛みは長引くことが多く、骨盤のゆがみや腰や膝といった他の部位の痛みを起こすことがありますので、早めの施術を行うことが重要です。

☆骨盤の前の出っ張りの下が痛む(上前腸骨棘の下)

縫工筋(ほうこうきん)の炎症または損傷が疑われます。

10~30代またはスポーツをされている40~60代の方に多く起こります。

膝が内側に入った状態で動いたり、筋肉が硬い状態で長距離を走ったり歩いたりしたことが原因となることがあります。

足に合わない大き目の靴を履いたりするとことが原因となることもあります。

股関節の捻じれ(内旋・外旋)が原因となることもあります。

☆骨盤の前の出っ張りの内側が痛む(上前腸骨棘の内側)

腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)の炎症または損傷が疑われます。

重い物を持ってしゃがんだ状態から立ち上がったり、大股で早歩きをしたり、階段や山を登ったりしたことが原因となることがあります。

長時間座って立ち上がる際に痛めたり、反り腰などの骨盤の位置異常で起こることもあります。

☆骨盤の前の出っ張りの下・内側・内ももが痛む(上前腸骨棘の下・内側・内転筋)

腸腰筋・縫工筋・内転筋の炎症・損傷からの筋拘縮が疑われます。

50代~60代の方に多く見られる症状で、2~3か月または6か月症状が続くこともあります。

肩に「五十肩」があるように股関節にも「五十股」があります。

施術期間は五十肩よりは短い傾向にあります。

☆骨盤の前の出っ張りの外側が痛む(大腿筋膜張筋)

大腿筋膜張筋の炎症・損傷が疑われます。

外側荷重で生活したりすることが原因となることがあります。

☆股関節の外側の出っ張りの部分が痛む(大転子)

大転子滑液包の炎症が疑われます。

転倒して打撲したり、外側荷重で生活したりすることが原因となることがあります。

歩行が困難になるほど強い痛みが出ることが多く、松葉杖が必要になります。

☆股関節の後ろや外側や内側が痛む(殿筋・大腿筋膜張筋・腸腰筋)

股関節の軟骨のすり減り(変形性股関節症)が疑われます。

中年以降に多く見られ、女性に多く発症する傾向にあります。

歩行時の痛みや安静時の痛み、坐骨神経痛を伴うこともあります。進行すると人工関節の適用となります。

☆なんとなく股関節の奥が痛む

腰からの放散痛が疑われます。

股関節を動かしたときに動きが悪かったり、ここといった明確な部位が痛くなることは無い、いつとはなしに痛む、といった場合腰部の病変を疑います。

椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・変形性腰椎症・側弯症または腰部の筋緊張による神経の圧迫が原因となることがあります。

 

☆施術(すべての施術に共通する施術)

炎症を抑えるために超音波や高周波を用いて施術を行います。

原因となるゆがみや筋緊張を改善することが必要となる場合もあります。

☆セルフ対処法

アイシング

痛む部位は炎症が起こっていることが多く、冷やすことが大切。

氷で20分冷やします。

痛みが強かったり、続く場合は1時間あけて20分冷やすことを2~3セット行います。

セルフケア

股関節の痛みの原因①

股関節周囲の筋肉が硬くなることによる「血行不良」

股関節の柔軟体操をしましょう。

開脚・長座体前屈・太ももの前伸ばし・お尻の筋肉ストレッチなど

股関節の痛みの原因②

偏った使い方による「骨盤のゆがみ」

当院お勧めのずぼら腰痛体操①~③がお勧めです。

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~最後に~

股関節はあまり施術されたくない部位ではありますが、早く施術すれば早く治癒します。

まずは冷やしてみて、症状が残るようなら施術を受けましょう!

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