
美と健康のコラム Vol.13
「腰や膝が急に痛くなった」といった急性期の痛みは、比較的治りやすく、「ずーっと前から腰や膝が痛む」といった慢性期の痛みは治りにくい傾向にあります。
なぜでしょうか?
急性期の痛みは、患部に「炎症」が起こっていることが多く、それを取り除けば痛みが治まる場合が多いです。
「炎症」には5つの徴候、発赤・腫脹・熱感・疼痛・機能障害があります。
例えばぎっくり腰は、腰の筋肉・筋膜・靭帯などの炎症を 超音波・高周波などの電気療法・氷での冷却などの処置の後、テーピングやコルセットを着用すれば2~3週間で軽快します。
これに対して慢性期の痛みは原因が複雑に絡み合っていることがあるので痛みが治まりにくい傾向にあります。
「炎症」以外にも原因が存在するのです。
しかし
慢性症状も、原因を取り除けば、改善していき、治癒することも多く経験しています。
例えば、運動不足、間違った体の使い方、偏った栄養、心理的ストレスなどの問題を解消すれば、慢性症状の改善が見られる事があります。
また、原因に、特有の性格もあるとの研究発表がありますので、紹介させていただきます。
「過活動とその背景の否定的感情 ~慢性疼痛患者にみられる行動の特徴~」
九州大学病院 心療内科 細井昌子氏
【行動の特徴】
①パッキング(日常動作を適度に分割して作業を行うこと)ができない。
②一気にやらないと気が済まない。
③何かやっていないと落ち着かない。
【行動の背景にある否定的感情】
意識レベル 何か建設的なこと、前向きなことをしていないといけない
半意識レベル 休んではいけないという考え、愚痴を言ってはいけないという考え
無意識レベル 自己否定感、無価値感、罪悪感、羞恥心、怒り、恨み、羨望、哀しみ、寂しさ
慢性疼痛患者に見られる「過活動」という行動の背景には上記のような感情があり、その為、身体がボロボロになっていても働き続けてしまい、それが結果的に痛みを慢性化させる要因の一つとなっている とのこと。
…無意識レベルまで来ると自分では気づかないうちに体に反応が起こっているってことですね。。。
慢性の痛みの症状がある方すべてに当てはまるわけではありませんが、「行動の特徴」に当てはまるものがある方は要注意です!
何事も程々に。
当院では慢性疼痛も含め、全て施術いたしますので、ご安心ください。
☆☆☆あとがき☆☆☆
「希望が無いと人は生きてゆけない」
って誰かの言葉だったと思いますが、
その通りだと思うんですよ。
私は患者様に
「治る希望の光を与えたい!」
って思っています。
さらに
「劇的に良くなりました!」
って言われたいって思っています。
言ってもいいんですよ。
待ってますね。。。
3年に1度ぐらいかな、言われるの(汗)