
美と健康のコラム Vol.18
今回は、あまり知られていませんが認知症との関係が深い「脳脊髄液(のうせきずいえき)」
「脳脊髄液って何?」「認知症とどんな関係があるの?」
実は最近の研究では、
脳脊髄液とは?
脳脊髄液(CSF)は、
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脳や脊髄を外部の衝撃から守るクッションの役割
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脳内の老廃物を流し出す“排水システム”のような働き
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栄養の運搬やホルモンの伝達
このCSFは、脳の**脈絡叢(みゃくらくそう)**
認知症と脳脊髄液の関係
1. アルツハイマー病との関係
アルツハイマー病では、
実はこれらのたんぱく質、
現在は、
2. 正常圧水頭症(NPH)と脳脊髄液
正常圧水頭症とは、脳脊髄液が過剰にたまることで脳を圧迫し、
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歩行が不安定になる
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物忘れがひどくなる
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尿失禁が起こる
認知症に似た症状のため、
脳髄液を少し抜くことで症状が改善するかを確かめる「
まとめ
CSFは「脳からの手紙」かもしれない
私たちの体は、いろいろなサインを出してくれています。
認知症の早期発見・治療を目指すうえで、
参考までに:こんな方は検査を検討してみても
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家族に認知症の人がいる
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最近、記憶力や注意力の低下を感じる
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歩き方がぎこちなくなってきた
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尿もれなどが気になってきた
気になる方は、
次回は「【脳脊髄液と認知症の関係】流れの悪さが脳に与える影響とは?」についてお話します。
☆☆☆あとがき☆☆☆
万博が開催されて2か月が経ちました。(2025年6月17日現在)
最近の患者さんとのお話も、
「万博に行きましたか?」
「どのパビリオンが良かったですか?」
という話題が多くなりました。
また、
「万博で1日歩いて足腰が痛い…。」
といった訴えも増えてきています。
準備体操と適度(1時間に1回)な休憩をしましょう。
ちなみに私は最近毎週万博に通っています(笑)
待ち時間のために折り畳みのイスを持っていかれることをお勧めします!
※写真は、大屋根リングの柱です。